☆綺羅星☆
□僕が一番でしょ?(スガタク)
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え――――……。
今、僕は何がどうなっているか、まっっったく…、わからないのですがぁ……。
どゆ事?
なんで僕はスガタの部屋のベッドに押し倒されてんのっ?!
今ビックリしすぎて動けないんだけど…!
「タクト」
「ひゃ?!ひゃいっ?!なななな何?!ていうか何?!なんで僕はスガタに押し倒されてんの?!」
「タクト」
「何…?ん?ひゃあっ?!///」
ススす、スガタの手……!!
服の中に入ってきてますけどぉ―っ??!!
おかげで変な声でちゃったじゃないかっ?!
「ねぇ、タクト」
「ス、スガタ…!手…!手…、やだ…!」
ゆっくりとスガタはタクトの体と重なりう。
タクトはスガタから離れようと必死に抵抗するが、あっさりと両手を強く封じ込まれた。
「今日は随分と稽古に集中してなかったね。どうしたの?」
「いや、むしろスガタがどうしたのなんだけど」
しばらくスガタとタクトは見つめあっていた。
「えーと…、どうしてスガタは僕の事押し倒したり僕の両手をふさいだり服の中に手を突っ込んでんの?」
「んー…かわいいから?ついでに稽古を真面目にしてなかったからかな」
「うえぇ?!」
「はいお仕置き」
すると腹あたりを触っていたスガタの手がだんだんと上にのぼってきた。
「んん?!スガタ…!ん、…っ?!」
タクトの唇にスガタはむさぼりつくように己の唇を重ねる。
「ふ、あぅ!んん…!」
息が出来ない…。
やっと離れて楽になった。…と思ったら、
「や…?!どこ触って…?!」
胸にのびていたとおもわれる手はいつの間にか下半身にのびていた。
「や、だ…!ススス、スガタッ……!」
「なあに?タクト」
「さすがに…、手…放して…。これ…、じゃあ…、ス、スガタの手…握れない…から…///」
「………!!。…随分と、積極的になったね、タクト」
「………///」
スガタは、タクトに、まるで小鳥のような柔らかさで、短く、小さなキスをした。
「まあ、たまには悪くない。でもこれじゃあお仕置きにならないな」
「そうだよ。お仕置きなんてならないから今日はここまでで…んむっ」
先ほどのキスとは違い、スガタとタクトは深く口づけを交わす。
「っ…は、ほんと…、スガタはキスがうまいな」
「そうだよ。一番うまい時のキスはタクトだけしか出来ないさ」
むっ、とタクトは口を尖らせた。
「なんだよそれ。他の人にもいっぱいやりましたーって言い方は」
タクトはベッドから上半身だけを起こす。
そしてスガタに強く抱きついた。
「あは、ごめんごめん。…俺の一番は、
タクトしかいないよ」
そしてスガタもタクトを抱きしめた。腕を、背中に、まわして。
少年はささやいた。
そして少年は。
「当たり前だろ?スガタが好きになっていいのは、
スガタが一番好きな、僕だけなんだから」
その笑顔はまるで小悪魔が笑ったような、
いたずらっぽい、笑顔であった。
(全く!なんでお前はそんなに可愛いだ…!)
そして二人の少年の影は、ゆっくりと一つになっていった。
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