☆綺羅星☆

□この熱は。(スガタク)
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「くぁ―〜…!」
「何やってんだよ」
「ん?あくびぃ〜。みりゃ分かるだろ?」
「そりゃなそうだな」

そう言って俺達はクスクスわらいあった。

南十字学園の教室のベランダに寄りかかってタクトは俺に話しかけた。
「なあなあ、次の…演劇部の活動はいつなの?」
「ん?…そろそろかな?俺もよく分からないからな。部長の気分だしね」
「ふーん…」

「何?どうしたんだ?」
「へっ?!い…いやぁなんでもないさ(汗」
「…?」

タクトの事はよく分からないが、何か焦っていたのはわかった。

(タクト視点)

「(あっぶなかったー!)」

タクトはスガタの問いかけに焦っていた。

「((この間ワコの妄想の内容を先輩に聞いてなんかそれから変に意識しちゃって
るんだよなー!))」

ちらっとスガタのことを見てみると、

「(うぎゃ――!!)」

めっちゃこっち見てるしぃ―!!!
なんか恥ずかし…!!
スガタは聞いてないのかな??変に意識しちゃってるのはもしかして僕だけっ?

なんか嫌だ―――!!


…………………あれ?
なんで嫌なんだ?
…それじゃあなんかまるで僕がスガタになんか…期待してる?


その瞬間ボッと顔が赤くなるのがわかった。

へっ?!何で何で?!
え、えぇ?!ちょちょちょちょちょっ?!
おかしいってお、か、し、いっ!!

め、めっちゃドキドキしてる?何これ何これ?

「す…スガタ?」
「どうしたんだ?そんな顔真っ赤にして」
「へ?真っ赤…?!」

そっ…と頬を撫でてみると…、…真っ赤っ?!
あいう――――っ?!

「大丈夫か?タクト?」
「全然大丈夫じゃないって!!」
「…? どうしたんだ?」
「何でもないよ、あは、あは、あははっ!」
「…ちょっと来て」
「へ? あっスガタ?!」

いた、痛いっ?!
どうしたんだスガタ?!

つーか次まだ授業あんのに?!


そんな事思っているとスガタはいつのまにか外に出ていた。

「ほら、寮までついてってやるから」
「え?な、何言ってんの?」
「だってお前熱あるんだろ?だから先生には言っとくから今日は休め」
「え?!ちがっ…違うから!!大丈夫だから!」
「だって顔真っ赤…」
「違うっこれは熱があるからじゃないから!」
「…熱じゃない?」
「あ…、いや…はい、熱なの…、かな…」
「…………」

そんな事言ってるうちにいつの間にか寮の中に入っていた。
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