BOOK

□雪村千鶴の憂鬱
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「ん…っ…ふぁ」

千鶴の甘い声を聞くためにわざと千鶴の舌に自分の舌を激しく絡み付ける。今まで聞いたことがないような千鶴の声に理性を無くしていた風間は、千鶴の意識が途切れるまでその様子にまったく気づかなかった。

「………千鶴?」

不審に思って呼び掛けるが返事がない。まさかと思って顔を覗き込むと、意識を失っている千鶴の無邪気な寝顔があった

「………。」

こいつ、わざとか?
風間はため息をつくと、身体に残る熱を無理やり押し込め とりあえず千鶴をベッドに寝かすことにした。千鶴の身体を抱き上げてベッドまで運ぶ。こいつ…太ったなどと言っていたが ちゃんと食事をとっているのか? 軽すぎる。もっと肉付きがあるほうが… などと考えているとベッドの上で千鶴の動く気配がした

「ん…っ 」

起きたのかと思ったがただ寝返りをうっただけのようで千鶴がこちらを向く格好になる。動いたせいで、今日来たときからそれは少し短いのではないかと思っていた千鶴のスカートがはだけて白い太ももがあらわになる。

「…………っ。」

意識しないうちに目線がそこに向いていたことに気がついて風間は目を背ける。

…無防備すぎる
こいつ、いつもこうなのか?
まさか他の男の前でもこんなに無防備なのではなかろうな…

などと風間が思考を巡らせていると…また千鶴が動く気配がした。
「……せんぱ…い…」

「……っ」

その声を聞いてまた風間の身体に熱が振り返す。気づけば無意識に千鶴の頬に手を伸ばしていた。頬に触れても千鶴が目を覚ます気配はない。…目を覚まさないこいつが悪い。と結論づけ、風間の指は頬から徐々に下に下りていく。千鶴の肌は思っていたより柔らかく、風間の中の熱を更に上げる。そして風間はそのまま千鶴のシャツのボタンに手を伸ばし、一つひとつ外していった。 千鶴の白い肌があらわになり風間がそれに触れようとしたとき、

「ん…っ…」

再び千鶴の動く気配がした。だが風間の動きは止まらない。首筋から胸元にかけて風間の指が滑る。 そして胸元に風間が顔を近づけようとしたとき
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