ひぐらしのなく頃に 醉
□想いの果て
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「では少しの間お願いしますのです。」
梨花はその後もずっと赤坂のそばから離れようとはしなかった。
そんな梨花の姿を見かねて、大石が冗談で梨花の家に泊まればいいだろうと赤坂に言った。
そして今。
赤坂は、心配だからという理由で快く頷いて、本当に赤坂が泊まることとなったのだ。
どこまで人が良いのだろう。
「いってきますのですー!」
僕は梨花を赤坂に任せ、診療所に向かった。
残された人の悲しみを知るのだ。
そして僕はそれを胸に留め、二度と繰り返さないと誓う。