ひぐらしのなく頃に 醉
□疑惑
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「みーが、お休み…なのですか?」
新学期が始まり二週間ほど経った9月のある日。
魅音が珍しく学校を休んだ。
あの滅多に風邪をひかない魅音が…
「うん…。昨日みーちゃんから熱が出たって電話が来て…」
「魅音が風邪〜?雪でも降るんじゃねーか?」
「もう、圭一くんっ!みーちゃんは風邪で寝込んで辛いんだからそんなこと言っちゃダメだよっ!」
珍しいこともあるんだ。
今日は魅音の家に醤油を貰いに行こうと思ったのだが、無理かな。
お見舞いは行きたいけど、お見舞いってそもそも自己満足じみていてあまり好きじゃない。
魅音が居ないということは、部活は無しか…
「─梨花ちゃん。梨花ちゃんは宝探し、一緒に行く?」
「は、はいなのです。久しぶりに行きたいのですよ。にぱー♪」
聞いていなかった。
きっと部活の代わりにでも、みんなで遊ぶのだろう。
沙都子たちも行くようだし、
─あそこにはあまり良い思い出は無いのだけれど…