ひぐらしのなく頃に 醉

□変化
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「梨花、お塩が切れてしまいましたので、ちょっと買いに行ってきますわね。」



沙都子はいつものように台所に立ちながら言う。

沙都子は料理が上手だ。

沙都子があんまり上手だから、私はあまりご飯を作らない。



「僕も行くのですよ。まだお日様は長く居ますですが、暗くなったら怖いのです。」



沙都子は、私の言葉に首を振った。

北条家を忌む奴らは、もうほとんど居ない。

むしろ沙都子も、悟史でさえも大切にされている。


でも、1人で行くなんて…



「何言ってますの?梨花と羽入さんはしっかりとご飯の準備をしていただかないと困りますわ!お味噌汁の火も見ていて欲しいですし…」


「沙都子…、いいのですか…?」


「もう、梨花ったら!大丈夫ですわよ!早く行かないと、それこそ太陽さんが落ちてしまいますわ!」



沙都子はエプロンを脱ぎながらそう言う。

私も観念し、頷いた。


沙都子ももう子供じゃない。

私が沙都子を縛る必要はどこにもないんだ…



「でわ、行ってきますわ!ちゃんと火を見ていて下さいねー!」



沙都子は手に紙袋を持ち、私たちに手を振った。



…紙袋……?
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