月とアイス
□先生
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「どうしたの?具合悪い?」
「いえ。別に。ただ、授業に出るのが嫌なだけ…です」
これが、先生との1番最初の会話。
「…そう。担当の先生には言って来た?」
「…言ってない」
「じゃぁ、先生から言っておくから」
「怒んないの?」
私は、ただサボりに来ただけだって言ったから無駄に説教されるんじゃないかと思ったけど、違かった。
先生は、優しく笑いながら「怒んないよ」って言ったの。
嬉しかった。
担任の先生は、私が転校して来てからずっと一人で居たことを気にしてくれてはいた。
だけど、「早く友達作らないとダメだ」「自分から話しかけなきゃダメだ」と説教っぽい事ばかり。
ハッキリ言ってうざかった。
だけど、黒田先生は違かった。
説教をする訳でも無く、優しく私に学校での居場所をくれた。
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