月とアイス
□私
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「ち、違うよ!付き合ってないよ!」
「じゃぁ、さっきのキスは何?」
「な、何って…」
「…結構、激しいのしてたよなぁ?」
「…………」
「…てか、あんたさ、もしかして先生の事が好きなの?」
「なっ!?なな、そそ、そんなんじゃ…」
「顔、真っ赤だけど?」
的場君は、ニヤニヤして私の反応を楽しんでいる事に気付いた。
「か、からわないでっ?!」
「だって、あんたの反応オモロイんだもん。で?どうなの?好きなの?」
「………」
「大丈夫だよ。俺、絶対に誰にも言わないから」
「……ほ、ホントに?」
的場君に言っても本当に大丈夫なのかどうかわからなかった私は、的場君をじっと見つめた。
「…お、おう。絶対に誰にも言わない」
「……実は、うん。好き。…転校して来てから先生はずっと私に優しくしてくれてるの」
それから転校してからの事を話した。
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