月とアイス

□私
5ページ/7ページ





目を覚ましたらそこは保健室のベッドの上だった。

何があったのかを思い出して顔が熱くなった。

私はベッドから起き上がると周りを見渡した。だけど、居るはずの先生が居なかった。

まぁ、居ない方がいいって少し思って居たから安心した。

私は先生からのキスで気絶しちゃったんだ…。

唇に触れて、また、顔が熱くなった。


先生が戻って来たらなんて話をしたらいいのだろう?

ていうか、何で先生は私にキスをして来たのかな?
もしかして、…好きだった。とか?


そんな事を妄想して居ると保健室のドアが開く音がした。


「…せ、先生?」

「残念。先生じゃありませーん」


的場君だった。


「……なんだ、的場君か…」

「なんだとは何だ!?」

「ねぇ、先生は?」

「いや、知らないし…」


私は大きい溜め息をわざと吐いてから言ってやった。


「…じゃぁ、もう、いいや」

「……」


少し的場君は傷付いた様だった。かも。


「てか、お前らって付き合ってたのか」

「え!!?」


急に変な事を言い出すから驚いてしまった。


_
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ