月とアイス

□私
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「ふぁ〜」


ベッドで寝ていたらしい人が起きてきた。

…あれ。この人…。


「あれ。あんた今日の昼、俺らのこと覗いてた…」

「なっ ち、違っ違います。覗いてなんか…」


やっぱり、あの時の人だ。


「何?二人とも知り合いなの?」

「違います。先生この人っ…」

「センセーこの人、今日俺が先輩とヤってたの覗いてたんすよ」

「違います!先生、私覗いてなんかいません!」


顔が熱い。先生にはそんなことをするような奴だなんて思われたくない。


「わかってるよ七架はそんなことしないもんな」


頭を撫でられて安心した。


「…やんっ」


何?今、おしおしっおしっお尻、触られた!?


「……え?…」

「…うわ、声エロ」

「な、な、何するのよーっ!!?あんたなんか大嫌いっ!!」


先生もきっと変に思った。やだ。涙が出てくる。


「お、おい…泣くことないだろ」

「…ふっ くっ ふぇっ ひっく」

「ほら、七架そんなに泣くな」


そう言って先生はギュッと抱きしめてくれた。


…え、抱きしめて…え?…えぇぇぇぇぇぇぇ!!?


涙なんてもう止まっちゃいました!

どうしよう…うれしい。


「おーい、俺、いるんだけどぉ?…よっ」

「あん、やっ んっ あっ」


やだ!また、変な声が!?


「…ねぇ、だったら俺も混ぜてよ」


「やっ、な、に、言って…」


って、どこ触ってんのよぉ!?

先生から離れなきゃ…あれ、先生…?


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