本
□夢をたくして
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ある日、私たちは出会った。
"北の海"にある、平和な村で。多少は貧しくても、村のみんなの活気で幸せな毎日を過ごしてた。
私の家はその中でも裕福なほうだった。でも両親の人柄の良さから、邪魔者扱いされるわけでもなく、村から頼られるような存在となっていった。
将来は、家を立派に継ごうと思ってた。私自身の意志で、この村を護っていこうなんて考えてた。
運命なんていじわるです。
そんな私の、一世一代の意志を無視して、私は不治の病にかかった。
でもそんな時、あなたに出会えて本当に良かった。
限られた運命を、あなたと過ごせて本当に良かった。