DISTINY

□確めた想い
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家につきカバンを置き
上着を脱ぐなり光が私を抱き締める


『光?』

「…。」

『あのね、私が好きなのは
…光だけだよ?』

「そう…」

『うん…』


そう言った瞬間、光と目があって
自然と目を閉じてキスをした
優しく啄むようなそれは
まるで想いを確かめるかのように
ずっとずっと繰り返された


「俺が、忘れさせたりますから。」

『…え?』

「池本さんより絶対
幸せにしたります。」

『…ありがと。』


もう、充分幸せなのに
そう思いながらも嬉しくて
その言葉を素直に受け取った

光を知らないままなら
光がいなくても
生きていけたのかもしれない
でも知ってしまったから
もう光がいなきゃダメになってしまった

それぐらい好きで
それぐらい大切で
好きって言葉じゃ足りなくて
どうすれば伝わるのかわからなくて
ただ強く抱き合った

光と出会ったのは
運命だったんだと思う
そして
これから先も一緒にいられる
そんな運命だったらいいなと
日々願っている


fin.
 

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