DISTINY
□未来の二人
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二人で食事をするなんて
初めてじゃないけれど
場所が自分の家となると
なんだか緊張してしまう
「いただきます。」
『どうぞ。』
お風呂上がりの光が
私の料理に手を伸ばす
それは何だか不思議な光景で
思わず見とれてしまう
「佳奈さんは食べないん?」
『え?』
「俺のこと見とって
全然食べてへん。」
『…。』
緊張してるのは
私だけみたい…
静かに笑った光の横顔に
またみとれてしまう
綺麗な横顔…
いつか同じように
そう思って見ていたっけ
.