DISTINY

□君は俺だけの
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日曜日、光と街中を
歩いているときだった

向こうから歩いてくるのは
間違いなく巧で
それに気付いた光は
私の手を繋いでくれる

何もない…
このまますれ違って
もう会わないんだ、そう思って
光と繋いだ手をギュッと握った

でも、すれ違い様
目があって話しかけたのは光の方だった


「佳奈は
…誰にも譲らへんから。」


そう言うと
巧は苦笑しながらすり抜けていき
光が繋いだ私の手を引いて反対へ歩き出す

私は光の背中を見つめる
光はそれっきり何も言わなかった


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