DISTINY

□もう君を離せない
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「何で、学校来てくれなかったん?
池本さんに何言われたん?」


あの日からしばらくして
光が聞いてきた


『だって…』


言うかどうか悩んだ
でも、隠すことでもないもんね


『巧にね、言われたの…』

「…。」

『光は年下で、学生で、
モテるんだってことも知ってたし…
私なんかが傍にいていいのかなって』

「それで?」

『光も私も、普通に同い年くらいの人と恋して…
その方がいいんだって。』

「俺と佳奈じゃアカンて
なんで勝手に決めるん?」

『それは…』

「なんで、好きやって
素直に言うてくれへんの?」

『光…』


光が真剣な顔で言うから
それだけでドキドキする


「言うたやろ?
離れなくてええ、って
ずっと隣におって?」

『…うん』


光がそっとキスをする
それだけで安心する

本当はわかってる
サヨナラなんてできない
誰に何を言われても
私は光の傍にいたいの


.
 

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