DISTINY

□優しい言葉
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『あのね、財前くん
こないだは、その
…ありがとう。』

「あぁ…別に。」

『…。』

「もう、大丈夫なんすか?」

『うん。』

「もう泣いてへん?」

『うん。』

「…あっそ。」


素っ気ないけど
心配してくれてたみたい


『…ありがとう
ほんと、優しいんだね。』

「誰が?」

『財前くんが。』

「冗談やろ
言われたことないですわ。」

『嘘でしょ?
…ほんとに?』

「三崎さん
男みる目ないんちゃいますか?」

『ひどいなぁ
でも何も言えないや…』

「あ…」

『ん?』

「いや、今のは
言い過ぎやったかなって。」

『大丈夫だよ。
そうゆうの気にするとこ
優しいんだなって思うよ。』

「…やっぱアンタ変や。」

『そう?』

「変て言われて
怒んないのも変。」

『そ、そう?』

「まぁ…別にええけど。」


そう言って
財前くんが笑った



.
 

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