短編・リクエスト
□2011 Valentine Day
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(Upload-2011.02.15.TUE-am02:14)
(LastUp-2011.02.15.TUE-am02:26)
全ては、パスカルの一言から始まった。
「ねぇ、みんな〜。バレンタインって知ってる?」
「ばれん…たいん…? 何なんだそれは?」
「よくぞ聞いてくれました! アスベル〜! バレンタインっていうのは、自分の好きな子にチョコレートを渡して、気持ちを伝える日なんだよ〜!」
その後、パスカルは堂々と、ソフィにあげると宣言していた。
パスカルは、ソフィと仲良くなりたいんだね。
それにしても、
――好きな子…か。
…アスベルにあげたいな。
材料は買うとして…どこで作ろうか。
屋敷だとアスベルに見つかるかもしれないし…。
シェリアに相談してみよう。
その場が解散になった後、俺はシェリアのもとへ急ぐ。
「ねぇ、シェリア。相談があるんだけど。」
「ん? 相談? …いいわよ。…ここじゃあ難だから、私の家で話しましょうか。」
「うん。」
そして、俺とシェリアは歩き出した。
「あれ? 奏羅は家に帰らないのか?」
「ごめん、アスベル! ちょっとシェリアの家行ってくる。」
「そう…か。…そうだ! 俺も行っていいか?」
「! だめ! 絶対にダメ! 絶対に来んなよ!」
「な! どうしてだ!?」
「どうしても! じゃあな、アスベル!」
そして、俺たちはシェリアの家へ向かった。