海賊

□一枚上手なヒロインにキスされる赤髪
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綺麗な星空の下、俺達赤髪海賊団は次の島、春島に向かい海港中。

そんな中彼女は夜、外に出ていた。




「名前、そこじゃ寒いだろ。」




それを見つけたシャンクスは、
おいで。そう言って腕を広げる。
名前はその腕の中、もとい黒い布の中に潜り込んだ。




「ほら二人だとこんなに温かい。」




例えもう直ぐ春島だとしても確かに夜は冷える。
その中、星を見るために外へ出たのだ。
体が少しばかり冷たい。




「…………。」




確かに温かい。
けれど名前は言葉を発しなかった。
別にシャンクスが抱き付いているから恥ずかしい、という訳ではない。



ただ、




「抱き合うのってずるい、」




ポツリと呟いた名前。
シャンクスはそれを聞いてキョトンとする。





「何故?」


「だってそう思わない?」




だが聞いてもその意味を教えてはくれなかった。
だからシャンクスはその意味を知りたくて少しからかう。




「前から来てほしいのか?」


「ううん、違う。」


「……そうあっさり言わないでくれ…」




なんなく言う名前。
聞かなければ良かったとシャンクスは少し後悔をした。




「だからそうじゃなくて……」




そう言うと、名前は俺の腕から離れてじっと見つめる。
『どうした?』そう聞いても彼女は無表情だった。




「わかんないかなぁ…」




少し不機嫌になった名前。困った顔をするシャンクスを見つめる。




だから、不意打ちをかけられ次には――――




「――――ほら、これで顔が見れる。」




小さなリップ音と共に柔らかい感触がやって来る。



困ったお嬢さんだ。




顔を見して
(どう?いい考えだと思わない?)
(ニヤ…あぁ、いい考えだ。
…なら俺も、)
(ンっ……。)
 

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