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拍手は兵長と幼馴染の夢です。


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調査兵団に入って何年か経った。

今ではわたしも副兵士長となってリヴァイ兵長の右腕にまで登りつめ、日々人類のために、兵長のために働いている。
そんなある日、わたしは昔の夢をみた。




あれは、わたしたちがまだ幼い頃の話。





わたしはいつものようにエレンとミカサとアルミンとあそんでいた。

もちろん、話の話題はアルミンの外の世界の話。
いつもはミカサはそっぽ向いて聞いていないのだが、今日は違った。





「壁の外は、どうなってるんだろうな。」


エレンは口癖のようにこの言葉を何回も発する。

わたしたちも気にならない訳ではないが、気してはいけないと思っていつも有耶無耶にして話を終わらせていたが、今日は違うかった。


そう、いつもと今日は何かがちがうかったのだ。



「…おい。壁の外が気になるのか?」



……誰かが話しかけてきた。


深い緑のマントを背負った、男だ。


「気になる!外の世界に出て、俺は色々なものをみてみたいんだ!」

エレンが男にそういうとミカサはダメ、と言うが
その男は私たちの前にしゃがんで小さな声でつぶやいた。

「外の世界には巨人がいっぱいいるんだぞ。それでもか?」

「ああ!俺は調査兵団に入るんだ!そんで、巨人たちを駆逐して……」

エレンがそこまでいうとミカサはエレンの口を抑え、アルミンもあたふたし始めた。

「あわわわ!!何すんだよ!ミカサ!」

「調査兵団なんて、絶対にダメ!死んじゃったらどうするの!」


わたしはその時、なぜこのマントの男の人が険しい顔をしたのかわからなかったが、その瞬間からその人から目が離せなくなった。

マントの男は立ち上がり、わたしたちに言う。


「俺もオススメしねぇが、やりたいことがあるならいいんじゃねえか?自分の意思を貫くことは悪いことじゃねえ。そのかわり、絶対に信念を曲げたり諦めたりするんじゃねえぞ。誰よりも強くなったら、外の世界の色々なものを見れるだろう。」





すごく、かっこよく見えた。



わたしたちとそこまで身長の変わらないその男の人は、何処か説得力のある言葉を発し、わたしの頭を軽く撫でて背を向けた。




「あ、あれは………」







「自由の、つばさ、………」








その夢を見た次の日、わたしは兵長にこの話をした。



わたしは忘れかけていたんですけどねっ、というと兵長は、俺はずっと覚えてた。お前があの時のガキだってこともな。と言われた。


さらには、あんなに可愛いガキを忘れるわけねぇだろ?とまで言われた。



……不意打ちだ。



その日一日わたしが赤面し続けていたことは、いうまでもない。








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