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□御紹介致します。
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「…雇って欲しい…だと?」

私の話を聞いた彼は椅子に掛けたまま確認するように言ったわ。
それも今思えば答えを確信したような問い掛けだったけれど。
全身を品定めするように黄金色の目が動いた時には背筋が震えた…、あぁ違うの。性的な目で見られたのなら慣れていたから気にもならなかったはずよ?

彼の目は…なんて言うのかしら、商品…そうね、私という道具を見るような目をしていたわ。

「オハラの学者として…お前はどれほどの学を持っている」

彼は私を必要とする。
彼の言葉でそれを確信した。
あなたの望む知識ならきっと。私はそう答えたわ、彼もきっと理解したのでしょうね。

「ミス・オールサンデー、それがお前のコードネームだ。テメェの名が何であろうが、おれに必要なのはテメェのその知識のみ。お前にも都合が良いだろう…」

手を組もう。彼はそう言ったわ。
部下にする、でも雇うでもなく、手を組むと。
後はお分かり頂けるわね?今日までずっと、その関係を保ってきたの。


……ふふ、そうね
ミスターが一番聞きたい事は分かっているつもりよ?
お喋りが過ぎたかしら?

私ね、3日目に彼の寝室へ行ったわ。
自慢じゃないけど、今まで私に手を出さなかった雇い主はいないのよ?
だのに、彼ったら私に部屋を与えたっきり3日もそのまま放置。
もしかしたら待っているのかも、だなんて思ったの。実際にそういう雇い主もいたし、その時は気付かずに一週間経ってしまって……酷い目にあったわ。

まぁ、そんなこともあったから先手を打った方が楽だと思って。
扉は閉まって無かったからそのまま入って、彼の寝ているベッドに近寄っていったわ。

え?…ふふっ、えぇごめんなさい、確かに見たわ彼の寝顔。
えもいわれぬ色気はあったわね…抱かれても良いと思えたのは久し振りだったかも知れないわ。

とにかく。こういうのは最初が肝心でしょう?早く事を進めてしまおうと布団を捲って彼の頭の横に手をついた。
もちろんキスするためよ?でも出来なかった。

首にナイフが向けられていたわ。
恥ずかしい話全く気が付かなかったのよね…

「何をしている…」

低い声は底冷えするものなのに、ベッドに横たわった姿が綺麗で言葉も発せなかった。

「部屋に戻れオールサンデー…、理由が何であれ2度目はないと思う事だ」

返事すらも出来なかったわ。

大人しく部屋に戻るしかなかった、不満…という訳ではないけれど、何か釈然としない気持ちではあったわね。
もしかしたらゲイなのかも知れない。

ふふっ、本当よ?それくらい驚いたんだから。

結局彼は朝になってもその話には触れず、私も何だか言い出しにくくなってしまって無かった事になっちゃったのよね。

で、アナタが来たの。
私何だか納得したわ、あぁ、だからだったのかって。

何の事か?
ふふっ、それはご自分で確かめてみたら如何かしらミスター?

ほら、部屋の主もお帰りになったようだし。











「……此処で何をしている」

出先から戻り自室へと戻って来たクロコダイルは部屋に居た先客の姿に眉を寄せた。
来客の話は聞いていない。

「あら、お帰りなさいサー。丁度ミスターがいらしたから部屋にお連れしたところよ。迷惑だったかしら?」

にこやかな笑みを浮かべるロビンの言葉にその隣でヤケに大人しくしているドフラミンゴを見る。

「この男が来る時点で多大な迷惑には違いねぇな。お帰り願え」
「それはご自分で。私には荷が重いわ。…では私は失礼するわね、ごゆっくり、ミスター…ドフラミンゴさん」

言い残してロビンは部屋を出て行く。余計な荷を残していったものだと残された大男を睨むも男は先ほどから一言も発さないままだ。

「…おい、ドフラミンゴ」

用事が無いなら出ていけ。そう追い出そうと相手の顔を見上げたところでクロコダイルは硬直した。

満面の笑みがそこにあった。

「…ふ…フフッ…」
「……おい?」
「フフッ…フフフフッ!!そうかそういうことか!!」

突然笑い出したドフラミンゴを前にクロコダイルが困惑するのは仕方の無い事だ。
寧ろ少々…いや、かなり気味が悪い。

「いきなり何なんだテメェ…」
「ああ何でもねぇよ鰐野郎!今日のおれはご機嫌だ、なぁ愛してるぜクロコダイル…!」
「…?相変わらず気持ちの悪い野郎だ…用事が済んだならさっさと帰れ」

ドフラミンゴは本当に機嫌が良いらしく、どれだけ言ってもその笑みが消える様子はない。

状況を未だ理解出来ずにいるクロコダイルはただ首を傾げるばかりだった。



fin



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ドフの中で片思いが両想いになった瞬間。
ロビンに本気で嫉妬してれば良いと思ってるwww
殺したいけどクロコダイルに必要だと分かってるから殺せないで一人もやもやするドフ^p^



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