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□Your Heart
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静かな夜の暗闇に包まれた
公園のブランコに現れたのが君だった





  
  

夜、喉が渇き目が覚めて
冷蔵庫にあったお茶を渇いた喉に与えた

再び布団を被ったは良かったのだけれど
冷えたものを飲んだ所為か眠気が吹き飛び
いつもと4時間も早いがランニングへでることにした






適度な汗もかいてきて公園の自販機でスポーツドリンクを買おうか…。

街灯が一つしかないこの小さくも大きくもない公園



ブランコで休もうかと思い、ブランコへ向かうとブランコに乗っていたのは
体が白く光る、透き通るような肌で真っ白のワンピースを身に着けた
自分と同じくらいの年齢の少女だった


  




  

「こんばんは。」



こちらを見てにっこりと微笑む少女。
まだ深夜だ。日も出ていないのに大丈夫なのだろうか


「こ、こんばんわ。こんな夜遅くにひとりなのかい?」


「・・・えぇ。」



寂しそうに笑う彼女が
小さな肩を小さく震わせ天使のように微笑む彼女が
泣いているように見えた



「今日は星が見えないから、帰るね」


  


  

「星を見に来たのかい?」


「えぇ、星が好きだったの。昔から。」




それじゃと公園から出て行く彼女の手を
何故か掴んでしまっていた



「あ、ごめ「名前って言うの。君は?」



急な質問。名前を聞かれてるのはわかるけど
困惑しすぎて言葉が出ない




「・・・ごめんなさい、そろそろ行くね。」



ニッコリと微笑むと手からするりと抜け
暗闇の中へ消えていった




―――――――「あれ?」



ブランコに座り足元に視線を落とすとブランコの支柱が目に入った
シルバーに輝くネックレスが結ばれてあった

真ん中にキラキラと輝くエメラルドグリーン
裏を見ると名前と思われる名前。


わざと支柱に結ばれてるように見えたけれど
何故か解いてポケットの中にいれ、家に戻った


日が出てくる
1日の始まりの合図だ





また名前に会えたらいいな・・・なんて




Your Heart

君の気持ちも考えることも
何も知らないまま



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