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□きみフェチ。
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「いつも思っていましたが貴方の格好は寒そうです、ロックオン・ストラトス」


唐突にそんなことをティエリアに言われた。


「…寒そう、か?」


「半袖が寒そうです。あと赤いベストみたいな変な上着が別の意味で寒いです」


「……。」


「もっと言うと貴方の言動も寒いです」


「……………。」


胃が痛ぇ。


「とりあえず貴方の服装は常に寒そうなんですよ。何とかして下さい」


「何とかって言われてもな……。
つか、アレルヤの方が寒そうな格好してんだろ。半袖だし上着ねーし」


「アレルヤは超兵なので寒さには強いんですよ。知らないのですか?」


「ふーんそうなのか」


「ま、僕の推測ですが(どや顔)」


「………」


「とにかく!!
寒そうな貴方の為に、僕がわざわざ上着を用意してあげましたよ!!」




じゃーーーん。




ティエリアが取り出したるは、


緑の

パステルカラーの

カーディガン。



「………」



カーディガン……


かのカーディガン伯爵がクリミア戦争のおり、負傷兵が着やすいように前開きのセーターとして考案したとされる……(※実話)


「さあ今すぐこのカーディガンを着るんです、ロックオン・ストラトス!!」


「いやいやいや無理無理無理ムリだって」


「着ないとハロを破砕しますから」


「やめてぇえええええええ」


「ふははははは!!さあ着なさいロックオン・ストラトス!!このカーディガンを!!」


「(泣)(泣)(泣)」


目がキッラキラしてるよティエリアくん。


つか……ギッラギラしてるよ。


「ほら、そのうっとうしい上着を脱いで!!
Tシャツの上から着るんですよ!!」


動かない俺に焦れたのか、


俺の服を無理やり脱がしにかかるティエリア。


きゃー!!


ぎゃー!!


つか何処触ってんだ!!








着替え強制完了。


「………ふぅ。
なかなか似合うじゃないですか……カーディガン」


「………………」


自分に合掌。


「ふむふむ、サイズもちょうど良いですし……パステルカラーも意外に似合ってますよ」


言いながらティエリアがポケットから何かを取り出した。


携帯端末だった。


カメラ機能付きの。




パシャ

パシャパシャ

パシャパシャパシャパシャパシャ

パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ




「……………………。」


なんか連写されてる。


あらゆる角度から撮られてる。


「……ティエリア…………あの………眩しいんだが…」


「えっ?僕が?」


「お前じゃなくて、カメラのフラッシュ……」


「知るか」


「………………」


Help me!!






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