BL
□保健室の先生。
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ソレスタ学園(名前超適当)に新しくやってきた保健室の先生は、めちゃくちゃ親切で丁寧な良い先生らしい。
ハレルヤ「ふーん。特に興味ねぇーなー」
アレルヤ「興味あるとかないとか関係ないだろ。怪我したんだから保健室行きなよ」
ハレルヤ「はぁ?こんなもんツバつけときゃ治んだろ」
アレルヤ「ダメだよ、ちゃんと消毒しないと。ほら、行って行って!」
ハレルヤ「…ったく、しょーがねぇーな」
ガラッ
(注:扉を開ける音)
「たのもー!!」
ハレルヤは勢い良く扉を開けると、大声で言った。
「たのもー!?お前保健室に何しにきたんだ!?」
言われた側の白衣の教員、ロックオンは軽くビビる。
「どうでもいいからさっさと俺の怪我を治しやがれ!!心配性のアレルヤのバカがうるせぇんだよッ!」
「し、知らねぇよ…。まあいいや。怪我、ってのはその左手の切り傷のことか?」
「ああそうだよ、調理実習で切ったんだ文句あっか!」
「何でそう喧嘩腰なんだよ…。文句は別にねぇけど…不器用なんだな、お前」
「うるっせぇな、俺は器用なアレルヤとは違ってリンゴの皮むきとか細かくてめんどくせぇマネ出来ねんだよ!ケンカなら大得意だけどな!!」
「何気にアレルヤを褒めてるよな、お前の発言……」
「褒めてねぇーし!!」
「…。とにかく消毒しとくか」
「おお、頼む」
「……。あ、あれ?消毒液がもうねぇな…」
「はぁ?予備とかあんだろ」
「いや、予備もちょうど切れてんだよな…。発注しといたんだがまだ届いてねーし…」
「じゃーどうすんだよ!こっちはわざわざ保健室までやって来たっつーのに、挙句ツバつけて治せとか言わねーだろーなぁ!!」
「お。その手があったか」
ポン、と平手に拳を打つロックオン。
「へ???」
「ほら、手、手。」
そう言いつつ、ロックオンはハレルヤに自分の右手を差し出した。
ハレルヤは疑問符を浮かべつつ、言われるがままに自分の左手をロックオンの右手に置く。
「よし。……ぱくっ」
ロックオンがハレルヤの左手の怪我をした部分を、思いっきりくわえた。
「!!!???ななななななにしてんだてめぇ!!!」
うろたえまくるハレルヤを無視して、ロックオンは怪我をした部分を舌で優しく舐めてゆく。
「おいおいおいおいちょっとタンマぁあああ!!!アレルヤにだってされたことねぇぞ、おい!!!」
ひとしきり舐め終わった後、ロックオンはくわえていた左手を口から離す。
「消毒完了、っと。知ってるか?意外と唾液って消毒効果が高、」
「うるせぇえぇえええぇ、この変態教師がぁあああ!!!」
顔を真っ赤にして思い切り叫ぶハレルヤ。
「へ!?え!?な、何でだよっ?」
ロックオン本人は疑問符満載の顔でうろたえる。
その時、ガラッ、と扉が開き、
「呼んだかね!??眠り姫!!」
ハム先生だった。
「うるせぇえ、呼んでねぇっ!!『変態教師』の部分に反応すんなッ!!」
「呼んでない?ふっ、ごまかさなくとも私には分かるのだよ。
つまり新任教師である君は、先輩であるこの私に『教師』とは何たるかを手取り足取り教えてほしいのだろう?
ならば教えよう……、この身をもってッッ!!!」
「なんで『教師』が何たるかを教えるのに身体が必要なんだ!!!?
もう俺にはお前が変態だってことしか分かんねぇよッッ!!!」
「それだけ分かれば十分だ!!」
「もーダメだこいつ!!!助けてくれぇえええぇえ!!!……はっ、いつの間にかアイツがいない!?」
「喧嘩番長ならばついさっき脱兎の如く逃げていったぞ。
さあ邪魔者はいなくなった!今こそ、今こそっ……!!!」
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……と、保健室から悲鳴が木霊した。
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