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□保健室の先生。
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ソレスタ学園(名前超適当)に新しくやってきた保健室の先生は、めちゃくちゃ親切で丁寧な良い先生らしい。
ティエリア「ふむ。新しい教員か、興味があるな。万が一不適切な教員であった場合は、風紀委員の僕としては見過ごせない。
ちょうど少し熱っぽいし、行ってみよう」
刹那「独り言が多いな、ティエリア」
ティエリア「うるさい」
ガラッ
(注:扉を開ける音)
ティエリアが扉を開けると、真正面には白衣姿の教員が座っていた。
「おぉ、いらっしゃい」
「ここは保健室です。その挨拶は不適切かと思われます」
「そう堅いこと言うなって。なーんか真面目そうな奴だなあ、名前は?」
「ティエリア・アーデです。少し熱っぽいので体温を測らせていただけますか?」
「ティエリアね。俺とは初対面だよな?
俺はロックオン・ストラトス。よろしくな」
「体温を測らせていただけますか、と言いましたが」
「…あー、はいはい(汗)えーと、体温計、体温計っと…。
ん。あれ。…あらら、こりゃ完璧壊れてるわ。電源入れてもエラーしか出ねぇ」
「壊れている?予備は無いのですか?」
「それが無いんだよなー。実は掃除係の子が予備の入った箱落としちまってさ。体温計全滅」
「………。(イライラ)」
「まあまあ、そうイラつきなさんなって。体温計が無くても熱くらい測れるさ」
言うが早いか、ロックオンは椅子ごと寄せてティエリアに急接近すると、おでこ同士を無造作にくっつけた。
「!!!??」
ティエリアの体温が急激に上昇する。
「ん〜…。確かに熱っぽいなあ。つか、どんどん熱くなってねぇ?大丈夫か?」
ティエリアの頬に、至近距離でロックオンの吐息がかかる。
「ちょっ…、そ、そんな原始的な測り方ではっ……!」
「ん?顔真っ赤だぞ。どうする?あんまり気分が悪いようならベッドで休んでいくか?」
「いや、ぼ、僕にはこの後授業が……!」
「無理すんなよ。ほら、ティエリアのおでこがこんなに熱いから俺のまで熱くなってきたぜ?
こんな状態じゃ授業なんてまともに受けられねーだろ」
ロックオンは優しい口調で言うと、ティエリアの背中とふくらはぎに手を回し、そのまま抱き上げた。
まんま、お姫様だっこだった。
そして何故か相変わらず顔が近い。
今度は吐息がティエリアの耳にかかっている。
「!!?な、何をする!?」
「何って、ベッドに連れていくんだよ。」
しれっ、とそんなことを言うロックオン。
「なっ……、ば、万死!!」
「は!?何でだよ!俺は保健の先生としての義務を果たそうと…」
「うるさい!帰る!不潔!!」
「!???お、お前何か勘違いしてないか!?」
そうロックオンが言うのも構わず、ティエリアは脱兎のごとく逃げていった。
「………。お、俺は悪くないよな…?」
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