ギャグ
□人口密度。
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THE・冬。
in・刹那の部屋。
ティエリア「……寒い。」
刹那「そうか。俺は寒くない」
ティエリア「コタツ…、こんな時は…コタツが欲しい…」
刹那「エアコンとかの方が良くないか?」
ティエリア「コタツくらいがちょうど良いんだ……。何か安心感がある。
あとはミカン…ミカンさえあれば完璧だ…」
刹那「…………。」
ティエリア「…ていうか何故、僕の部屋に君がいるんだ…?刹那」
刹那「いや、ここは俺の部屋だぞ。
寒い寒い言いながら勝手に上がり込んできたのはティエリアの方だろう」
ティエリア「あー…。そうか…そういえば……。あー…」
刹那「…忘れていたのか」
ティエリア「そういえば……1人で部屋にいると何か寒いから…、人口密度が増えれば少しは気温が上昇するかも……とか…思って……。…寒い」
刹那「どんだけ寒がりなんだ。というか、しょせん2人じゃ気温なんて上がらないと思うぞ」
ティエリア「じゃあ誰か呼ぼう…。もしくは…、よし。そうだコタツ呼ぼう」
刹那「コタツは呼んでも来ない。しっかりしろ、ティエリア」
ティエリア「……いや…なんか…今なら呼べばコタツが来そうな予感が……イノベイドのパワーで…呼べそうな……予感っていうか確信?みたいな…。…寒い」
刹那「しっかりしてくれティエリア。待ってろ、今エアコンの温度を上げてやる」
ティエリア「やめろっ!!湿度が下がるだろうが!!湿度が下がると肌荒れとか色々大変なんだ!!
ていうか何でこの部屋には加湿器が無いんだ!!馬鹿か!!」
刹那「俺は湿度の低い地域出身だから、特に必要性を感じなかった」
ティエリア「……………ッ」
刹那「とりあえず誰か呼んで、人口密度を上げよう。
端末でメール送るぞ。誰を呼ぶ?」
ティエリア「……そうだな…やっぱりこういう時はアレルヤだろう…。アレルヤだから来てくれるだろ……。何てったってアレルヤだから……」
刹那「…否定出来ないな」
メール送信。
10分後。
アレルヤがやってきた。
刹那「こんばんはアレルヤ」
ティエリア「こんばんはアレルヤ」
アレルヤ「…あ、うん、こんばんは。
ところで何で僕は刹那の部屋に呼ばれたのかな?」
刹那「端的に言うと、人口密度を増やしたかったからだ」
アレルヤ「端的すぎるよ」
ティエリア「あーもう…説明するの面倒くさい。
脳量子波で察してくれ…。……寒い。」
アレルヤ「超兵でもそんな脳量子波の使い方出来ないよ…。
…え〜っと、もしかして寒いから人口密度で気温上げようとした、…とか?
って、そんな訳ないよね?」
刹那「そんな訳ある」
アレルヤ「えー……」
ティエリア「…ぁ、気温が微妙に上がった気がする」
刹那「確かに少し暖かくなったな。ありがとうアレルヤ」
ティエリア「ありがとう」
アレルヤ「いやいや、そんなことで感謝されてもあんまり嬉しくないんだけど…。
ていうか、エアコンの温度を上げれば済む問題じゃ…、」
ティエリア「やめろ!馬鹿か!!加湿器が無い環境でエアコンの温度上げるとか自殺行為だろうが!!
何でそんなことも分からないんだ!!肌荒れとか少しは気にしろ!!」
アレルヤ「え、えぇ〜〜…。
でも僕、超兵だから肌は基本的に荒れないし…。冬も加湿器いらずだよ」
ティエリア「……………ッ」
刹那「というか、ティエリアは持ってないのか?加湿器」
ティエリア「壊れた………。1200時間フル稼働させてたら壊れた……」
刹那&アレルヤ「…………………。」
ティエリア「あの軟弱加湿器め……」
刹那「ティエリアが偉そうに言えるセリフじゃないと思うぞ」
アレルヤ「…あ。そういえばライルが加湿器持ってたような気がする」
ティエリア「本当か!?」
刹那「……ライルに貧乏くじの予感が……」
ティエリア「よし、今から早速ライルの部屋に行こう!!」
刹那「…ん?珍しくライルを本名で呼んだな、ティエリア」
ティエリア「ニールを本名で呼ぶ為には仕方が無かったんだ」
刹那「理屈がイマイチわからないんだが。」
ティエリア「……ニールが、『俺を本名で呼びたいんなら弟も本名で呼んでやれ』って言ったから………」
刹那「…そんなに悔しそうな顔しなくても良いと思うぞ」
ティエリア「とにかくライルの部屋を略奪しに行くぞ、刹那!」
アレルヤ「りゃ、略奪って……。
……ぇ、あれ?っていうか今僕の名前、はぶいてなかった?」
ティエリア「とにかくライルの部屋を略奪しに行くぞ、刹那、そしてアレルヤ!」
アレルヤ「……わざとらしく付け足されるとむしろ悲しくなる……」
刹那「とりあえず今回もライルは貧乏くじなんだな」
ティエリア「貧乏くじにでも何にでもなればいいんだ、あんな後輩!
………何の努力も無しにニールに好かれる奴なんて滅びてしまえ……っ」
アレルヤ「怖っ!」
刹那「気温とは関係なく寒気がしたぞ、今……」
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