ギャグ

□牛乳さんの馬鹿野郎
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in食堂。


ティエリア「刹那!!最近、食事での君の態度は悪すぎる。どうして牛乳を残すんだ、君らしくもない」


刹那「いや…。なんか飽きた」


ティエリア「秋田!?」


刹那「飽きた。つかいい加減に限界を感じるんだ…自分の身長に」


ティエリア「なっ…、そ、そんな……。ま、まだだ!!まだあきらめるな!!」


刹那「や。なんかもう無理。
なんかもう、ティエリアより1センチ小さいという屈辱を一生背負う覚悟を、決めなきゃならない時期が来たっぽい」


ティエリア「…刹那……。ば、万死。色んな意味で万死。」


刹那「いっそ万死でもいい…」


ライル「お前らさっきから何もめてんの?」


アレルヤ「もしかして喧嘩かい?1期の再来?懐かしいね」


ライル「俺の知らない話すんのヤメロ」


刹那「何でもない。どうでもいいことだ。牛乳とかもうどうでもいいことだ。」


ライル「ぎゅ、牛乳…?」


アレルヤ「え?刹那って牛乳好きなんじゃなかったっけ。ほら、1期でロックオンに飲めって言われて以来、」


ライル「だから俺の知らない話をするなって」


ティエリア「刹那、牛乳を飲め!!勇気を出すんだ、それでもイノベイターかっっ!!」


刹那「イノベイターになっても……身長は伸びなかった…」


ライル「イオリアのじーさんは、別に人類に身長伸びてほしくて計画立案したワケじゃねーしな」


アレルヤ「…あの頃の刹那はまだ小さかったなぁ…。16歳にしても小さめサイズだったから、」


ライル「あの頃っていつだよ俺の知らない話するなっつってんだろ泣くぞ」


ティエリア「とにかく刹那は牛乳を飲むべきだ!
自分の信念を途中から曲げるような奴に、イノベイターの資格もマイスターの資格も人間の資格すらない!!」


アレルヤ「それは厳しすぎるんじゃ…」


ティエリア「飲むんだ刹那!…君はあんなに牛乳が好きだったじゃないか。
飽きたなんて言っていたが、本当は牛乳さんに八つ当たりしてるだけなんじゃないのか?
どうなんだ、言ってみろ。牛乳さんの目の前できちんと言葉にしてみろ!」


刹那「………。牛乳ウザい」


ティエリア「刹那ぁぁぁぁぁああ!!!!!」


ライル「うるっせぇよ!!別に良いだろーが、牛乳なんざ飲まなくても!許してやれよ、刹那を!」


バッッターーーン!!!
(注:扉がものすごい勢いよく開く音)


ニール「いけませんッッ!!!」


ライル「兄さん、ウザいから帰れ」


ニール「いきなりそれかよ!兄さん泣くぞ!?
…とにかく、刹那は牛乳飲まなきゃいけませんっ!」


刹那「えー…。無理」


ニール「何で!」


刹那「…牛乳なんて、人間が飲むもんじゃない。牛乳は子牛だけが飲んでいいものだ。
俺たちは子牛から貴重な栄養源を略奪してるんだぞ。ダメだろ、それは」


ティエリア「中学生並みの下手な言い訳だな…」


アレルヤ「ていうか牛肉食べてる時点で成り立たないしね、その言い訳」


ニール「…ったく。いいか刹那?子牛さんはなぁ、牛乳を俺たち人間に明け渡す代わりに、もっと良いもん食って生きてんだ。
時には母牛の肉すら提供して、美味いもん食って生きてんだ」


アレルヤ「ロックオン、その話怖すぎるんだけど……」


ティエリア「そっ、そんな…!!子牛さんが……そんなっ!!」


ライル「おい、なんか可哀想な天然バカが約1名ここに居るんだけど」


刹那「そんな……!!子牛のことを…信じていたのにっ……」


ライル「訂正する。2名だった」


ニール「さあ刹那、息子に裏切られ搾取された母牛の為にも、せめてお前がこの牛乳を飲んでやるんだ。
でないとこの残された牛乳は、ゴミ箱行きになるんだぞ…!」


刹那「ああ、了解した!!俺がこの牛乳を飲むことで、母牛の魂が少しでも救われるのなら…!」



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