ギャグ
□悪ノ某召使(?)
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むかしむかし、ある所に双子がおりました。
その双子は大層仲よしでしたが、王家に生まれてしまった為、周りの大人たちによって仲を引き裂かれてしまいました。
そして、弟は国王を継ぐことになり、兄はその召使にさせられてしまったのです。
「…と、いうワケで。ライルー、ハロも混ぜて何かして遊ぼーぜ♪俺はポーカーやりてーな、ポーカー」
「おぉい!!召使が姫に対してさっそくタメ口じゃねぇかあ!!」
開始直後にいきなり設定を無視し出す兄に、ライルは渾身のツッコミを入れた。
「えー…。…小さい頃からお前はいつもそうやって、兄さんと遊んでくれなかったよな。
あの頃兄さんがどれだけ寂しかったことか…」
「またもや設定無視かよ!小さい頃は仲よし設定じゃなかったのかよ!」
と、そこへ。
空気の読めないアレルヤがやってきた。
「ちょ、いきなり作者の悪意が見えるんだけど(半泣き)」
そんなアレルヤに召使が応対する。
「よう、何の用だ、アレルヤ?つか、今日はハレルヤは一緒じゃないのか?」
「ハレルヤが居ると僕がはぶられる可能性が高いんで、置いてきました」
「あ、アレルヤ…。腹黒くなってきたな…」
「で、何の用なんだ?俺は兄さん1人にツッコミ入れるのにキャパがギリギリアウトになってて忙しいんだけど」
「えっと…。用事というか申し立てというか…脚本に従ってるだけというか…。
つまり僕ら民衆は膨大な税金取り立てに苦しんでるから、少しは国民のこともかえりみて欲しいってことなんだけど…」
「アレルヤのくせにセリフが長いなー。ムカついたから却下。」
ライルは即答した。
「そんな!ムカついたから却下!?そ、それはいくらなんでも…!(泣)
僕はハレルヤとマリーを養わなくちゃいけないんだ!」
「知らねーよ。おい召使い、この平民をさっさと追い出せ」
「りょーかいっ」
言うが早いか、アレルヤはニールによって城から追い出されてしまった。
「いやー、それにしても鬼畜だねぇ、ライル君♪」
「脚本に書いてあるセリフ通りに喋っただけなんですけど!?
っつか誰だよ、こんな下らねー脚本書いたのは、」
「ん?ミレイナだけど」
「…………っ最悪だぁあああ!!!!!」
「まぁまぁ、良いじゃねーの」
「良くねーよ!このロリコンが!!」
「なッ…、俺はロリコンじゃねぇ、ショタコンだ!そしてブラコンだッッ!!!」
「お前を兄さんと呼びたくねぇええ!!(泣)」
「まぁ落ち着けよ、ブリオッシュ食うか?」
「それただのポテトの山じゃねーかぁあ!!」
その時、ふいにハロが電子音を発した。
「ツーシン!ツーシン!」
「ん?誰からの通信だ?」
「アオイヒトカラ!アオイヒトカラ!」
「青い人ぉ?誰だそりゃ。」
「思い出せライル!お前の想い人のことだっ」
「はぁ!?想い人???」
「うん……そう……想い人(遠い目)」
「うざっ。ハロ、とにかく通信を繋いでくれ」
ジジジ…ジジ…というノイズがしばらく聞こえた後、ようやく通信先の相手と繋がった。
『……こちら刹那・F・セイエイ、応答願う』
「想い人…て…。ただの刹那じゃねーか」
「ただの刹那って言うな!お前はロックオン襲名したくせに、刹ちゃんへの愛が足りない!!」
「んな愛、誰が受け継ぐか!!……で、何の用なんだ?刹那」
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