テロリストの子育て

第1話
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明け方晋助様が薄汚いガキをつれて帰ってきた


「なんスかそのガキ!まさか…隠し子じゃ!?」

「来島ァ、コイツを風呂にいれてこい」


命令されれば仕方がない
いまいち納得のいかないまま子供を風呂に連れて行く


「ほらこれで頭洗って、こっちで体洗って、って聞いてる??」

『あわあわきれー!!あわあわー!』

子供は泡で遊ぶのに夢中で全く話を聞いていない

ハァ…。ガキの世話なんてした事ないから、どうしていいか分からないっス!

「ッチ、洗ってやっから腕上げるっス‼️ほ、ほら、ば、ばんざーい!」

『きゃははっ♪ばんざーい!!』

気に入ったのかキャッキャと笑いながら万歳を繰り返す子供

子供ってこんな事で笑うんスか?単純なもんスね〜

「ところでお前名前は?晋助様とどんな関係なんスか?」

『美月ってゆーの!しんしゅけしゃまってだれ?』

晋助様をしんしゅけしゃまと言う子供に思わず苦笑いが溢れる

「しんしゅけしゃまじゃなくて“しんすけさま”っスよ。」

お前を連れてきたカッコイイ人のお名前ッス。と教えてやれば
『ほぇ〜。しんしゅけしゃまってお名前なの?ながいね〜』

「いや高杉晋助って言う名前で…」

『ふぅん。しんしゅけ‼️』

「呼び捨てにしたら駄目っスよ〜」

子供は何で?と首を傾げる

何でって……

「何でもっス!」


美月になんと説明していいか分からず適当に誤魔化す

はぁ、子供って何でも聞きたがるッスね…。だから子供は好きになれないっス



『しんしゅけしゃまカッコイイね!!』




前言撤回




好きに慣れそうだ








ーーーーーー




「来島また子ッス。"また子ちゃん"と呼ぶッス」

『たまこちゃん!!』

「たまこじゃねーよ!!また子ォォォ!!」




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