昨日、カイウスに説教をした。
ルビア達と合流してから、宿屋のベットに腰を下ろしたアーリアはふと寒い草原で焚き火をしてカイウスに言った事を思い出す・・・・・
分からない
信じている
尊敬している
大好きな貴方が
どんなに考えても、必死に思考錯誤を繰り返えそうとも・・・・・
窓を見る。
ここから見渡せる海の上からは小さい白い粒が降ってきていた・・・・・
「・・・・・・・・・・」
立ち上がり、窓の前に立つ。
今にも泣き出しそうな顔をしている自分を見つめ薄いガラスに手をあてる。
ひんやりとした冷たさが掌に染み込んでくる様に広がる・・・・・
「・・・・・分からない」
「分からないよッ!」
「アルバート」
その名を口にするだけで
アーリアの胸の中には
分からないと言う言葉が響くだけ