ノンストップ

□六章
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「……皆さん、お話がありますわ」

「話…?」

「こんな時にする話なのかよ?」

「由香里…?」

緑に続き脩弥や瞳が問う

「やっと…あの子が完成したんですわ」

「「!?」」

「あの子って…ミコト!?」

皆、困惑とした顔をする

「えぇ…藍、連れてきてください」

「わかった」

数分後に藍は、まだ幼さ残るミコトを引き連れ戻ってきた

「ミコト、皆さんにご挨拶してください」

由香里はミコトの頭をなでながら母親のような慈悲深い笑みを向ける

「はい…はじめまして、ミコトです。よろしくお願いします」

ミコトはそういうとペコリと礼儀正しくお辞儀をした

「よろしくね、ミコト君」

瞳は笑顔で手を差し出す

「えっと…」

「私は桃後瞳よろしくね」

「よろしくお願いします」

手を握るミコト
だが瞳の脳内は…

「はぁはぁ…///(可愛い男の子…可愛い男の子…)」

「瞳…目が危ないぞ…」

緑がすかさず瞳の脳内を察知してチョップする

「いったーい」

「黒分脩弥」

瞳を冷ややかな目で見ながらさっさと自己紹介する脩弥

「素っ気ねぇな、脩弥は。俺は空峰緑だ。よろしくな、ミコト」

そういうと緑はミコトの頭をわしゃわしゃとする

「ん…よろしくお願いします…。……これで全員…?」

「あと2人居るんだけど…今はちょっと怪我してて…」

藍は苦笑いを浮かべながら呟いた

「そうだわ…この子なら…」

由香里は何かを考えるや否やミコトを連れて医務室に居る勇哉と郁斗の元へ


「ミコト、こっちの赤髪の人が赤宮勇哉さん。それで隣の青髪の人が青木郁斗さんよ。ミコト…この人達を治せるかしら…?」

「うん」

ミコトは勇哉と郁斗の額に手を乗せ目を瞑る

ぱぁぁぁぁっ

その場にいる皆が驚いた
ミコトの手から淡い光が放たれ2人を包んだと思った瞬間、2人の傷がなくなったのだ

「「ん…」」

勇哉と郁斗が目を覚ます

「勇哉っ!郁斗っ!」

「瞳さんどうしたんですか?」

きょとんとした顔をする勇哉

「あ…そういえば俺と勇哉は…あの変な筋肉野郎に…っ…くそっ…」

「でも傷が…」

「確かに…」

2人は不思議そうに体を見つめる

「ミコトが2人を治したのですわ」

「「ミコトが…?」」

「完成したのよ」

藍が混乱してる2人に言う

「ありがとうな、ミコト」

「ありがとう」

2人はミコトに礼を言った

「で、誰がミコトの面倒をみるの?」

珍しく瞳が普通の疑問に思ったことを言ってみる

「できれば男性の方々に任せたのですが…いざという時、女性では守りきれませんわ(それに女性陣だと何しでかすか解りませんわ)」

由香里がそう言った途端に、この場にいる全員が緑をみた

「はっ?何で俺を見るんだ…」

「俺ガキの世話なんかしねぇから」

しれっと、脩弥が言い

「女性なら、任せろ!!って言えたんだが…」

と、ばつが悪そうに郁斗が言い

「俺…子供の世話なんかしたことないんで…」

と、苦笑いしながら勇哉が言う

「決まりねっ」

と、藍が言った

「なんでだぁぁぁぁぁっ」

嘆く緑の元にミコトが駆け寄る

「緑パパ」

ミコトのパパと言う発言に皆が笑いをこらえた

「仕方ないな…とりあえずこれで全員揃っt「まだだよ」

緑の言葉を遮るミコト

「まだ仲間がいるよ」

ミコトの言葉に皆が驚愕した
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