ノンストップ

□六章
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残されて1人で考える瞳
由香里や緑が言った言葉が頭をよぎる

(後悔をしない為に今度はちゃんと…)

「……こんなことでくよくよしてられないね…よし…」

ぱぁんっ

「いっ…」

静かな空間に乾いた音が響いた
瞳は自分で自分の頬を叩いたのだ

「しっかりしなきゃ…私がこんなんじゃ駄目じゃないっ!」

そう言うと急いである人物の元に向かった。

「由香里!!」

「瞳…」

「由香里…さっきは…その…ごめんなさいっ!」

「……やっといつも瞳に戻ったのですわね」

そういうと由香里は瞳を見つめふわりとした笑顔で見つめる

「瞳は明るく元気なのが一番ですわ」

「由香里ありがとう」

「今度また1人で自己嫌悪に浸ったら平手打ちではすみませんわよ?」

「それはごめんかな…。由香里の平手打ち結構効いたもん…」

苦笑いする瞳
そんな瞳をみて笑う由香里
そんな由香里につられて瞳も笑顔になった
こうして瞳の中の不安が消え去った

「でば、皆さんの所に行きましょうか」

「そうだね」

2人は仲良く手を繋ぎながら皆の所へ向かった
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