ノンストップ
□六章
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瞳達が基地にやっとの思いで辿り着くと緑と由佳里は温かく迎えようとするが勇哉と郁人の様子を見て二人は顔色を変えた。
「急いで二人を医務室へ!」
由佳里にしては珍しく敬語が外れ大きな声で緑に指示をした。
緑も悪態をついて二人を運んだ。
瞳はその様子を見てへたりとその場に座り私のせいだと戯言の様に呟いた。
「どうしましたの瞳!?」
痺れを切らした由佳里が瞳を揺すりながら聞いのに対して返事は返ってこず私のせいだと呟いているだけだった。
パシン
痺れを切らした由佳里が瞳の頬を叩いたのだ。叩かれた本人は叩かれたと理解するのに時間がかかっている
「今後悔しても仕方有りませんまわ!」
「ゆ…かり?」
「それに普段の楽しそうに笑う瞳は好きですわ。でも弱気な瞳は大っ嫌いですわ!」
言い終わると由佳里は走り去ってしまった。