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□△「馴れ初め?」(徳川×跡部)
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徳川が連れて行ったのは、自分が使用する1番コートに所属する選手用のロッカールームだった。
他の選手はもう宿舎に引き上げており、残っているのは跡部と同じく自主練をしていた徳川のみだ。

徳川は、入口のドアを背にまだグスグスと泣きながら立っている跡部に服を脱ぐように言った。

「タオルは貸してやるからとりあえずシャワーを浴びろ」

尤もな指示だが、跡部は漏らした後はいつも自分で始末ができない。
家では執事に、学校では保険医に任せきりなのだ。

だから、言われてもなお泣いているだけで全く動かず、徳川は思わず顔をしかめた。

「…おい。手間をかけさせるなと言わなかったか」


ビクッ!と肩を震わせ、跡部はまた顔をクシャクシャにして泣きじゃくった。
整った顔はそれでも美観を損ねる事は無かったが、徳川の機嫌は降下した。

「…全く。だから中学生なんか呼ばなければいいものを」

本来…というか普通は高校生を対象に招集されるこの合宿に、跡部達中学生が呼ばれるのは前例が無い事で、参加した高校生達は良く思っていなかった。
徳川も合宿のレベルが落ちるのを嫌ったが、実際見てみれば呼ばれた中学生達は高校生の大半よりも高レベルで、自分の邪魔をしなければまあいいか、と容認したところだったのだ。


だが、まさか中学生にもなってお漏らしをする選手がいるなど思いもせず、またその始末を自分がする羽目になるなどとは…夢にも思わなかった。


***


ツカツカと跡部に近寄って来た徳川に、言うことをきかなかったからぶたれるのかと思わず身を竦める跡部。

だが徳川は跡部の前にスッとしゃがんだだけだった。

「…?;」

跡部が恐る恐る徳川を見下ろしたその時、跡部のジャージのズボンごとハーフパンツと下着が下ろされた。

「…っ!///」

思わず硬直する跡部。
だが、ズボンから足を抜くように命令され、慌てて片足ずつ外し、今更ながらに両手で前を隠した。

徳川はとりあえず濡れた服はそこに放置し、今度は跡部を奥のシャワー室に連れていった。

ポロシャツと上着を濡らさないようにたくし上げているよう指示し、下半身をシャワーで洗い流してやる徳川。
跡部はただ、されるがままになっていた。



(続く)
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