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□Melting kiss(完)
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キラとアスランは晴れて付き合い始めた。とは言っても、正直なところ何も変わっていない。それだけもともとの二人の距離が近かったせいもある。しかし要因はそれだけではない。アスランは気づいていた。

付き合い始めてから、キラがおかしい。

キラの可愛さや綺麗さには磨きがかかってきたが(アスラン談)、ふとした瞬間に触れ合う指先をなんとなくかわされたり、近づくとやんわりと離れられたりしてしまう。
それはほんの些細なことで、周囲にはわからないようだった。
だから始めはアスランも気のせいだと思うようにしていた。しかし、それが一週間も続くとさすがに気が滅入ってくる。

キラを避けていたあの頃と比べればなんてことはないが、それでもやはり寂しいものは寂しい。
それに、恋人同士になって距離が近くなったと思っていたのに、心の距離が離れてしまったようにまで感じるのだった。
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