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□ハッピーハロウィン!
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※同級生パロ



「トリックオアトリート!」

「ほらよ」

「え…」


十月三十一日。
所謂ハロウィンというやつだ。日本じゃそこまで重要なイベントってわけではないが、ハロウィンパーティーとか言ってお菓子パーティーなんてする比較的楽しいイベントである。まあ休みってわけじゃないし、俺達はやる予定なんてないけど。
ってなわけで俺の恋人土方くんにお決まりの言葉を言ってみたら、カラフルな飴玉を手の平に乗せられた。


「いや、違うだろ!」

「あ? 菓子が欲しいんだろ糖尿」

「銀さんまだ糖尿じゃないですー糖尿寸前ですーじゃなくて! そこは空気読んでお菓子持ってないパターンでしょ! そして銀さんにむふふな悪戯をされちゃう感じだろ!?」

「死ね」

違う。こんなの可笑しい。
キスすらさせてくれないガードの硬い土方に、理由をつけてちょっとお近づきになりたかったのに。ごめんちょっとじゃない。すごい触りたい。首筋を擽り耳を泣いて嫌がるくらいまで舐めていじめたい。土方に貰った飴玉のような可愛らしい乳首いじったりとかしたい。あわよくばセックスする計画までたてていた。悪戯って範囲じゃないとか気にしない。恋人のハロウィンなんてこんなもんだろ。ハロウィンだろうがクリスマスだろうがどうせコスプレセックスなんだろ。
俺も土方とコスプレセックスしたいよ。ハロウィンだったら魔女の格好とかさせたい。黒い衣装に白い肌が映えるんだろうな…クリスマスはミニスカサンタやってほしい。いややらせるね。ニーハイでやらせるね。銀さんここで誓うわ。


「クリスマス覚えてろよ……!」

「ハァ?」

「つかなんで土方お菓子持ってんだよ。そもそもそこが可笑しい」

貰った飴玉をポケットにしまいながら舌打ちをした。まぁ貰うんだけどね。なんだかんだでお菓子大好きだからね俺。
俺の言葉を聞けば土方はどこか気まずそうに視線を逸らした。


「お前は二人目なんだよ」

「え、もしかして…嫌違うよな土方、銀さんの予想当たってないよな」

「お菓子もってなくて、さっき悪戯されたからな」

「嫌! 聞きたくない!」

そんな嫌だ俺の土方が……!よくよく見てみるとなんか土方制服崩れてね? いつも綺麗に着てるのに。なんか頬も赤くて涙目に見えるんだけど。え、まさか俺と同じ計画たててた奴に先越されたわけ? そんな…俺、恋人だぞ。ってか土方ガード緩過ぎだろ。こんなんただのハロウィンだぞ。そんな真面目に悪戯なんか受けてんじゃねぇよ。いや俺にはガードありえないほど硬いけどね。同じ計画たててたけどね。


「誰に悪戯された…?」

「…高杉」

「高杉ィィイイ! あいつ死刑!」


ちょっぴり高杉が羨ましいと思いつつ、土方の純潔が奪われてないかと心配せざるえなかった。


クリスマスに覚えてろよ!



【ハッピーハロウィン!】


2011.11.01
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