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□調教授業
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「…っ、は……ん」

先生の声と、チョークが滑る音。少しだけ私語で騒がしくも感じるいつも通りの教室で、土方は熱く甘い吐息を漏らした。
眉をひそめ目を伏せ、必死に奥歯を噛み締める。けれど零れてしまう吐息に更に眉をひそめた。

いつも通りの授業。普段通りの光景。
ブブブ…、と無機質な音をたて震える玩具が土方に埋め込められている事実以外は。







昼休みのことだった。坂田といつも通り飯を食っていた。普段は屋上で食べているのだが、最近は寒くなってきたため、空き教室を使い二人切りで食べていた。椅子に座り、机一個分あけ向かい合わせに座る。


「また、喧嘩したんだ?」

坂田は土方の傷だらけの頬を撫でる。触んな、と手を振り払う土方にも気にせずもう一度頬へと触れた。次は撫でるのではなく、爪をたてる坂田。頬に鋭い痛みが走り、顔を歪ませた。


「十四郎の身体は、もう俺のものって言ったよな?」

セックスの時のように名前を呼ばれ、微かに腰が震えた。けれど坂田の表情はにこりと笑っているものの紡ぐ声は怒ってるとわかるほど低い。
もう喧嘩のことで怒られるのは何度目だろうか。


「いちいちうるせぇんだよ」

「なあに、そんな口の聞き方しちゃうの。身体に教え込まないと駄目かな」

坂田が苛立ってるのが口調でわかる。こっちだって喧嘩のことで文句言われるのは気分が悪い。
と考えていたら、不意に椅子を坂田に思い切り蹴られ倒れた。鈍い音が教室に響く。背中に伝わる痛みにうめき声を漏らした。
痛みに背中を丸める。起き上がろうとしたら、知らないうちに目の前で見下ろす坂田と視線が合った。


「ズボン脱いで。あ、パンツも一緒にね」

「嫌に決まってんだろ! こんなとこで…」

「いいから、早く脱げよ」

面倒くさそうに坂田が言い放つ。俺に面倒くさいと感じる表情なんて見てられなかった。結局坂田には逆らえないのだ。
土方は舌打ちを鳴らし、起き上がり立つとベルトを抜き取った。チャックを下げると一緒にスラックスが床へと落ちる。そしてボクサーパンツもゆっくりとおろした。
今まで色々なプレイやお仕置きに付き合ってきたが、学校でこんな格好するのは初めてだ。寒さに性器がふるりと震える。


「ッハ、情けねぇ格好」

上はきっちりと着込み、下は何も身につけていない状況に坂田は笑う。恥ずかしい。屈辱だ。嫌だ。そう思うのに身体に熱が集まるのはどうしてだろうか。土方は耳までも赤くし、ぎゅっと目を閉じ俯いた。


「壁に手つけ」

命令のように強く言われる。いつもはこんな強く言わないのに。甘ったるい低い、腰にくるような声で耳元で囁いてくれるのに。
土方は恥ずかしい格好のまま、壁に両手をつき坂田に背中を見せた。坂田は土方の背中に覆いかぶさる。


「くっ……、んん」

土方のむきだしの尻を坂田は一撫でたあと、すぐに秘所へと人差し指を突っ込んだ。くにくにと何度か指を動かしたあと、抜き挿しを繰り返す。すぐに緩む秘所に坂田は笑った。


「ゆっるゆるなんだけど。毎日穴弄ってオナニーしてんの?」

「な…っ! ちっ、ちが…は、んっ」

「じゃあなんでこんなゆるゆるなのさ。銀さんとのセックスじゃ足りないってか? 淫乱」

淫乱なんかじゃない。坂田が変態なんだ。
坂田の言葉には違う、してない、と何度も繰り返す。本当はしてた。坂田とのセックスが頭から離れなくて疼くんだ。前だけじゃ足らずに後ろも、弄ってしまう。でもそういう身体にしたのは坂田だろ。


「これからもっとシてやるよ」

そう低く囁く声に、カッと身体に熱が走る。期待してしまう。腰が震えた。先走りがこぼれ性器を伝うのを感じる。
知らないうちに秘所に埋め込まれた指は三本に増えていた。指の動きは快感を与えると言うより、慣らす動きだけで土方にはもの足りなかった。もっと壁を擦ってほしい。何も考えられなくなるイイトコロを刺激してほしい。そして奥を…突いてほしい。
性器は早くも勃ち上がっているものの、射精するには刺激が足りなかった。

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