Black Angel

□狐の理性、兎の淫欲
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慌てて紗季を見やれば、数本の触手が服の中へ潜り込んで紗季の体をまさぐっていた。
小さく体を跳ねさせながら抵抗する紗季を助けなければと、己の左腕に絡む触手を長く鋭い爪で引っ掻く。

ボタ、
切断された触手から青緑の血が流れてくるのを見て、俺は眉をしかめた。

「っ…気持ち悪…」

紗季に絡みつく触手も引き裂こうとしたが、それよりも数秒早く、再生した触手が俺の両手を拘束する。
そして俺が抵抗するより先に、二本の触手がパーカーを破いて胸の突起を強く締め付けてきた。

予想外の刺激に、思わず体が跳ねてしまう。
同時に伸ばした爪も通常の長さへと戻る。

この触手…発情してるのか…!

「ッあ…!」

器用にズボンを下ろしたもう一本が俺のモノに絡み付いてきたので、小さく甘い声を溢してしまった。

それを合図としたかのように、俺と紗季は発情した触手の欲望を吐き出す的と、完璧に認識されてしまったのだ──…。






「ンっ…やっぁあ、あッ…くりすぅ…ッ」

そして、今に至る。
目の前の紗季は自身の先に一本、後孔に二本も触手を入れられ、真っ赤な顔で喘いでいる。
口元は触手の出した白濁で汚して、痺れた舌を覗かせる。

「ッ…ン、っぁあ…!」

俺はといえば、触手は挿入されていないものの、突起を執拗に犯され、今にも達しそうな自身は細い触手にきつく戒められたまま弄られている。
苦しくて、今にも理性が飛びそうだ。

「ンぁ…ッ…も、やめろ…っふぁ、あ!」

時折、敏感な尻尾や耳に触れられて大きく体が震える。
地面についた足には、もう力が入らなくなっていて、触手に支えられるような状態になっていた。

「っァ、んン…きもち、ぃ…アァっ…もっとぉ…っ」

とっくに理性を飛ばして、本能のままに快感に溺れている紗季。
そんな紗季を見て、俺は顔が熱くなるのを抑えられなかった。

「は…ッ…ん、グ…!」

不意に、太い触手が俺の口の中へと入り込んできた。
喉の奥へ奥へとくる触手に、苦しくて涙が溢れる。
脈打つソレを噛み千切ってやろうかと思ったけど、触手を怒らせてこれ以上酷くされるのも怖くて、出来なかった。



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