Black Angel

□紅染
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あー…臭い臭い臭い臭い。


新鮮な紅が地を汚して、俺をも汚していく。

噴水のように鮮やかに紅を噴き出すソレは人……だったモノ。
今は、ただのゴミ。

辺りがゴミで、紅で、埋め尽される。所々に、紅に汚れた草花を散りばめながら。


ホーと、鳴き声と共に肩に止まった梟。その梟さえも紅く汚れて。

「クスクス……ゼッケイかなー…コッケイかなー…」

楽しげな声が周りに反響する。それに返事するものは、梟と呪われた俺の腕のみ。

「…あー……素敵な匂いだねー……大好きな、血の匂い…」





「……ねぇ、──…?」

ゼンブ、血ニ染マレバイイノニネ───……


ホー、と肩に止まる紅染の梟が頷くかのように淋しく鳴いた。

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