CP小説短編 NL

□貴方を縛る鎖
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虚夜宮に連れて来られた織姫のために割り振られた部屋…。
そこは、藍染から絶対的な信頼を寄せられ、そして藍染に絶対的な忠誠を誓っているウルキオラの宮の中に存在する。


一般的に破面達に広まっている、ウルキオラに織姫が任された理由は、彼が藍染の命には絶対に背かないため、ということである。


しかし、本当の理由は別にある。
それは……




《ウルキオラ、彼女の世話は君に任せるよ》


《御意…》




《藍染はん、なんであの子に織姫ちゃん任せたん?》


《あぁ、その事か。フッ…彼の忠誠心は他の破面とは比べものにならない。それに…》




――虚無の彼に、心が芽生えたら面白いだろう?




《……ほんに、わからん人や》


《君程では無いよ、ギン》




それは他の破面は知らないこと。
そして、当事者であるウルキオラ、織姫でさえも。


この事を知っているのは、これを命令した藍染と、話を聞いた市丸だけ。




そう、誰も知らない。


だが、全ての事は創造主の思惑通りに進み、動き始めていた。



 
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