Story.U
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ああもう私のライフは0になってしまった。
私の体はきっと蜂の巣のように穴だらけになっていてもおかしくない。
それもこれもカカシ先生と買い物に出かけたせい。
てかカカシ先生のせいだよ。
違う人ならこんな事にはならなかったはずだ。
今も現在進行形でたくさんの視線に晒されている私。
早く買い物終わらせて帰りたいのに、目の前には可愛い食器たち。
どれにしようかじっくり悩みたいけれど、店員さんからの視線が痛すぎる。
私にピッタリくっついてどこへ行くのにもついて来るカカシ先生。
監視だってわかってるんです、わかってますとも。でも、これはある意味拷問に近いです。
最低限のものだけ持ってレジへ行けば、さらに凄い目力で睨まれて泣きそうなんですけど。
必要最低限しか買ってないとはいえ、何もなかった家に必要なものなんていっぱいあるわけで荷物の量が凄まじいことになっている。
それを一人で持ってしまうカカシ先生を宇宙人を見るような目で見てしまうのは仕方ないと思うんです。
布団に私の下着や服、食器、シャンプーなどなどがカカシ先生の手に持たれているもを見ると忍術って本当に不思議。
そして見えてくる我が家の前に誰か立っているように見えるのは気のせいではないはず。
カカシ先生も絶対わかってるのに何も反応がないってことは敵とか変な人じゃないと思う。
とか思いながらもやっぱり誰だかわからないのは怖いので密かにカカシ先生の後ろに隠れながら家に向かう。
「先輩遅いですよ」
「いやー、すまんすまん」
聞いたことのあるような声にこそっとその人物を覗き見れば…誰ですか?
見たことあるようなないような?実写になると二次元とのイメージと違ったりするからわかんない。
何とか思い出そうと記憶を辿っていれば、カカシ先生から「テンゾウ」という名前が出てきてやっと正体判明!
でも、ヤマト隊長に違和感が…。
カカシ先生と喋っているヤマト隊長をじーっと見ていて気づいちゃいました。
いつも頭にしてる変なやつがないじゃん!私の中であれがヤマト隊長のトレードマークだったからわかんなかったのねと一人納得する。