Story.U
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木野ツバキは都合のいい女の一人だ。
今日は一緒の任務だと昨日の夜、喜んで言ってきたのに来なかったのだ。
どうでもいいはずなのに任務中も気になって仕方なかった。
いつもなら気にならないのに、どうしても足が彼女の家に向かってしまう。
家の明かりは付いているのに中に人の気配がしない。買い物にでも出てるのかと、とりあえず中に入ってみる。
屋根裏から微かに感じる気配に何で暗部がついてるんだ?と疑問に思うも問う相手が見当たらない。
浴室からはシャワーの音が聞こえるのに気配が感じられない。
彼女はこんなに気配を消すのに長けていたかを考えてみるが、体だけの関係でしかないので彼女の事を何も知らない。
考えても答えを得られないので、ソファに座って彼女を待つことにした。
俺が部屋を尋ねてから1時間以上経ってから彼女が出てきたようだ。
ドアを開けて入って来た彼女は驚いた顔をしている。
二日連続で部屋を訪ねる事なんてないのだから当然の反応だろう。
部屋に入って来た彼女を見てふと気になった。
言葉では説明できないのだが今日の彼女に違和感を感じる。
驚いていた表情を元に戻して、キッチンに向かいながら彼女が尋ねてきた。
「何のご用でしょうか?」
「今日の任務来なかったけど何してたの?」
とりあえず朝から気になっていた事を聞いてみる。
「ちょっとハプニングがありまして」
冷蔵庫に手をかけながら答える彼女に違和感の答えを見つけた。
いつもと違う服装にいつもより少しだけ低い声、いつもより胸も少し小s(ry、どことなくいつもより甘い香り。