Story.T


□第五話
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ミナト君の幸せは九尾の襲撃によってなくなってしまった。
里の住人達はミナト君を英雄だと言うが、私に言わせればただの馬鹿だ。
生まれたばかりの子供に自分の命を使って九尾を封印して、その後子供がどうなるか考えてなかったのかと言ってやりたい。
尾獣を封印された人間がどんな扱いを受けてきたか知ってるくせに、ナルトは大丈夫だと思ったのだろうか。
ミナト君は忍なのに優し過ぎるのだ。
人間の表と裏を嫌という程見てきたのに、木の葉の里の人間は家族だからナルトを助けてくれると甘い考えでいたのだろう。
私から見ればどこの里の住民も人間にかわりない。
━━ミナト君てば私にナルト預けるつもりだったのかな?
そう考えると自分の兄が余計に無責任に感じた。
家事能力皆無の人間に子育ては無理だろうと考えて、どっちにしてもこの躯では無理かと思い自嘲した。
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