SKET DANCE

□榛葉 道流
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あの男と出会い、ほんの少しの時間が経っていた

あれから結局、私は上手いこと彼に纏められてしまったのだろう



その事実が、今現在、私が此処に立っていることを証明している






しかしふと気付く、大した約束ごとを交わした訳でもない

なのに何故?、何故私は今こうして此処にいるのだろうか




学園内で出会う、いや、見つけられる度に、声をかけられていた

何かを一方的に話し込んでは最後に、「待ってるよ」と、

独り言のように呟いて、軽やかに去って行く




私にとって、彼の言動は、生徒会への勧誘にすぎなかったのかもしれない





頭の中で悶々と張り詰める思考、引き摺っていた両足は動作をやめた


そうよ、強制された訳じゃない、やっぱりやめよう

まるで何もなかったように気を取り直し、元来た道を返そうとした




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