□バレンタインデー
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「こんにちは絃識君。」


「あ・・・・兄さん。」


「何だか機嫌がよろしくないですね。目覚めが悪かったんですか?

そんな絃識君に朗報ですよ!!
イエーイぱちぱちぱち。」


「な、何?」


「じゃじゃーん!お兄ちゃんからバレンタインのチョコですよ〜。」


「今日バレンタインだっけ?」


「今日ですよ。」


「普通女の子から男の子に渡す物じゃないの?」


「そうなんですけどね〜。裏世界の皆からチョコくれなかったら犯すって言われてるんで。」


「ラジカル過ぎるよ!」


「私からのチョコなんて要るんですかね?」


「・・・・・さぁ?

ところで兄さん。」


「何ですか絃識君。」


「さっきから聞きたかったんだけど・・・

何でメイド服着てるの?


「あぁ。朝目が覚めたらコレしか無かったんです。


「確信犯だ!」


「私とした事が、コレ以外全て洗ってしまったんですかね。」


「兄さんって意外と鈍感!?」


「はぇ?」


「『はぇ』って何?!」


「私ってこう見えて結構鋭いですよ。」


「自分で言っちゃダメでしょ・・・・まぁいいや。もうみんなには配ったの?」


「はい。ちょっと時間かかっちゃいましたけど。」


「ふーん?」


「直とか垓輔とか狐さんとかに押し倒されてから逃げだすのが大変でした。」


「おおぅ。」


「出夢くんと理澄さんは物凄い勢いで抱きついてきましたし。
友さんも充電中とか言って全然放してくれませんでしたよ。」


「ふむふむ。」


「潤さんと真心さんには誘拐されかけましたし。」


「うわ〜・・・。」


「玉藻さんにはナイフ振りかぶられました。」


「怖っ!」


「レンはセクハラしてくるし。」


「それは想像できてた。」


「アスが何故か鼻血出して倒れちゃったんですよ。体調でも悪かったんですかね?」


「まさかの!?」


「トキは結構嬉しそうに笑っててくれましたよ。」


「貴重だね。」


「舞織さんと人識くん、問識くん達は3人で大喜びしてました。まだ子供ですね〜vv」


「目に浮かぶようだ。」


「まあその他諸々色々とありましたね。」


「ふーん・・・。それで、兄さん自身は誰かにもらわなかったの?」


「もらいましたよ?香織に、潤さん真心さん理澄さん子荻さん姫さん崩子さん、統乃に春日井さん舞織さん・・・あ、あと鴉の濡れ羽島の人達からそれぞれ一つずつ。
それから・・・・・」


「あ、もういい。とりあえず女子全般にはもらったのね・・・。」


「そうですね。今晩は家賊全員で私の家で夕ご飯ですから、絃識君も是非来て下さい。」


「もちろん行くよ。っていうかこれから行く。一緒に行こう。」


「クス・・・いいですよ。じゃあ一緒に帰りましょうか。」


END

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