零崎一賊の最愛家賊

□8.大親友
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「もう一つ聞いていい?」

「ん?いいぜ。」


うどんを食べながらじゃれあう二人を眺めながら、花月は人識に言った。


「さっき、蝉丸の前の鎌を兄さんが木端微塵にしたっていうのは、どういうこと?」

「あぁ・・・。なんか昔、バネさんが『大戦争』並みの事件起こしたことがあったらしいのよ。」

「ふんふん。」

「んで、軍曹がそれを止めに出た時に、その鎌が犠牲になったんだと。」

「へぇ〜。」

「だから、バネさんの奢りで、新しい鎌を罪口商会に作ってもらったってことだ。」

「なるほど。」

「ま、その事件のことは本人か兄貴の方が詳しいだろうよ。」

「そうだね。」


ズズ・・・と、会話の合間にうどんを啜る。
人識の隣で、舞織が慣れない義手での箸に苦戦していた。


「ちなみに軍曹のケータイ、スマートフォン。」

「ぶっ!」


意外と時代の波に乗っていらっしゃった。

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