零崎一賊の最愛家賊

□7.説教
3ページ/3ページ

その夜。


「匂宮出夢クンと、その妹の理澄さんです、絃識クン。」

「よろしくだね!」

「あれ、へーえ、男だったのか。よろしくな。」

「うん、よろしく。」


赤屍の家で、三人は自己紹介をした。
理澄は赤屍の膝の上に座っている。
出夢は人識に抱きついてじゃれていた。


「とっしー久しぶりーぃ!」

「だ――――――!なんだよお前バネさんに会いに来たんじゃなかったのかよ!」

「それもそうだけど僕の本命はいつでもぜろっちだぜ――――ぇ!!」

「だ――か――ら――――!服を脱がすな!変なとこ触るな!ぐねぐねからむな――――――!!」


どっすん、ばったん。


「バネっちー!!今日僕ら泊まってってもいーい?」

「あ!私も泊まりたいんだね!」

「もちろん、いいですよ。」

「ちょぉぉぉぉお!!そんなことしたら俺今晩どんな目に遭うか!!」


人識が必死に抗議する。
が、全員それを無視した。


「じゃあ兄さん、今日の夕飯も鍋とかにする?」

「そうですね〜。絃識クンも来ます?」

「うん、もちろん。」

「鍋もいいですけど・・・今日は焼き肉にしますかね〜。」

「イッエーイ!!焼き肉ーぅ!!ぎゃはははは!!」

「ちょっとまて!絃識くんまで俺を無視するのか!!」

「ぜろりぃ〜ん!今日は僕とお風呂入ろ―ぜ☆」

「嫌だ!絶対嫌!てかお前妹と入れよ!」

「私はおにーさんと入るんだね♪」


ぎゅぅっと赤屍に抱きつく理澄。


「ぐはっ」

「兄さんが失神した――――――!!?」

「やめとけ理澄ちゃん!そいつと入ったら貞操の危機だぞ!!」

「ぎゃはははは!まぁまぁとっしー照れるなって!!」

「照れてねぇ――――――――――!!」


その日の夜は、賑やかにふけていった。

.
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ