零崎一賊の最愛家賊
□7.説教
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その夜。
「匂宮出夢クンと、その妹の理澄さんです、絃識クン。」
「よろしくだね!」
「あれ、へーえ、男だったのか。よろしくな。」
「うん、よろしく。」
赤屍の家で、三人は自己紹介をした。
理澄は赤屍の膝の上に座っている。
出夢は人識に抱きついてじゃれていた。
「とっしー久しぶりーぃ!」
「だ――――――!なんだよお前バネさんに会いに来たんじゃなかったのかよ!」
「それもそうだけど僕の本命はいつでもぜろっちだぜ――――ぇ!!」
「だ――か――ら――――!服を脱がすな!変なとこ触るな!ぐねぐねからむな――――――!!」
どっすん、ばったん。
「バネっちー!!今日僕ら泊まってってもいーい?」
「あ!私も泊まりたいんだね!」
「もちろん、いいですよ。」
「ちょぉぉぉぉお!!そんなことしたら俺今晩どんな目に遭うか!!」
人識が必死に抗議する。
が、全員それを無視した。
「じゃあ兄さん、今日の夕飯も鍋とかにする?」
「そうですね〜。絃識クンも来ます?」
「うん、もちろん。」
「鍋もいいですけど・・・今日は焼き肉にしますかね〜。」
「イッエーイ!!焼き肉ーぅ!!ぎゃはははは!!」
「ちょっとまて!絃識くんまで俺を無視するのか!!」
「ぜろりぃ〜ん!今日は僕とお風呂入ろ―ぜ☆」
「嫌だ!絶対嫌!てかお前妹と入れよ!」
「私はおにーさんと入るんだね♪」
ぎゅぅっと赤屍に抱きつく理澄。
「ぐはっ」
「兄さんが失神した――――――!!?」
「やめとけ理澄ちゃん!そいつと入ったら貞操の危機だぞ!!」
「ぎゃはははは!まぁまぁとっしー照れるなって!!」
「照れてねぇ――――――――――!!」
その日の夜は、賑やかにふけていった。
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