零崎一賊の最愛家賊

□5.骨董アパート
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「・・・・(゚Д゚)」


花月をそんな表情にさせた、明治以前から存在するのでは、と思えるようなボロアパート。
彼のその反応に、赤屍と潤は必死で笑いをこらえていた。


「えっと・・・ここにその、『いーさん』とやらが住んでるんですか?」

「そういうことです。」


そして4人は、ボロアパート・・・・通称、骨董アパートへ足を踏み入れた。










戯言遣いside

今日はみいこさんから借りた本を読んで時間を潰していた。
何もやる事がないと、大体こんなふうに時間が潰されていく。
コンコンと、扉がノックされた。


「はーい。」


扉をあけるとそこには、黒い帽子に黒いコートの人類最愛が立っていた。


「あ、久しぶりですねいーs《バタン》


彼のセリフが終わる前にぼくは扉を閉めた。
幻だ。
これは幻に違いない。
いや、彼の事が嫌いなわけじゃない。
只、あまり関わりたくないだけだ。
哀川さんと同じぐらいには。
いや、哀川さん以上かもしれない。
っていうかこの最強と最愛のコンビと同時にかかわれば哀川さん一人とかかわった時の倍以上は酷い事になる。


《ドンドン》
「いーさーんっ!!開けて下さい!夢でも幻でもありませんよ!?何で閉めるんですか!!」


幻聴だ。
これは幻聴に違いない。
だって彼は普段は新宿にいるはずなのだ。


《ドンドン》
「どうしたんだよいーたぁん!?アタシもいるんだぞ!!」


幻聴だ。
哀川さんまでいるのは幻聴だ。
しばらくしたら静かになった。
うん、やっぱり夢だったんだ。


「『赤い暴風(ブラッディ・ハリk「すみませんでしたぁ!!」


夢じゃありませんでした。

戯言遣いside終了
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