零崎一賊の最愛家賊
□4.誘拐?
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「えっと・・・今、何処に向かってるんですか?」
「京都。」
「京都!?」
よく周りを見れば、今走っているのは高速道路だ。
おまけに、時計を見ると花月が眠りに付く前からだいぶ時間がたっていた。
「怪我の治療はちゃんとやっといたから大丈夫だぜ〜。」
脇腹に巻かれた包帯が、双識に巻かれた時よりしっかりしている事に、花月は気付いた。
「あ、ありがとうございます・・・・。」
「どーいたしまして〜♪いっやぁお前が蔵人の新い家賊って聞いたときはビックリしたぜ。」
「そうですか・・・・。」
「んまぁ、親しみをこめてカヅッちゃんと呼ばせていただくぜ。」
「あ、はい・・・・。」
少し恐いという印象を抱えつつも、親しみやすそうだったので、花月は少し安心した。
「でさあカヅッちゃん。」
「はい?」
「蔵人の話してくれねぇ?」
「は?」
「コイツ自分の事話さねぇンだよ。裏世界での事は私も大体知ってるが、裏社会での事は全くもって話してくれないんだよ。カヅッちゃん仕事で何度か一緒になったんだろ?その時の話してくれよ。」
「え〜っと・・・はい。」
戸惑いながらも、花月はIL奪還のあたりから花月が知っている限りの事を話し始めた。
潤は時々大爆笑したりしながら話を聞いていた。
後ろでは真心も「げらげらっ!!」と笑っていた。
花月が「どこが面白いんだろう」と思うところでも物凄く笑ったりしていた。
話がすべて終わると、「ヒー苦しい苦しいwww」などといいながら潤は胸を押さえていた。
「そっか〜よかったよかった。元気にやってるみてぇだな。」
「そ、そうですね・・・。」
「多少悪口言ったり言われたりしてるらしいが・・・まぁいいいか。」
「よくありますよそういう事。」
「だろーな。・・・・でもその美党蛮ってヤツは気になるな〜。今度アタシに紹介してくれねぇ?」
「いいですけど。」
「おぅ。」
そして、4人が乗った車は京都府内に入った。
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