零崎一賊の最愛家賊

□14.色恋問題
5ページ/5ページ


一方、その頃。

何処からか二つの影が、裏新宿に現れる。


「蔵人君に、また家賊が増えたらしいよ。」


一方の影が話す。


「“朱音ちゃん”は、もう会ったみたいだ。」


もう一方は黙っている。


「さすが、“朱音ちゃん”の息子だよね。

《人類最愛》・・・か。人類のすべてを愛す彼には相応しい。

《史上最恐の魔女》の息子にはピッタリさ。」


彼を。

《人類最愛》を。

我が子のように愛す彼女は言う。


「明日、あの子がよく行くらしい喫茶店で待とうかな。」


彼女は笑う。

そして、二つの影は姿を消した。
.
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ